『あやめ雪かぶ』という名前も見た目も美しい根野菜をご存知ですか。カブの一種で、白と赤紫の美しいグラデーションになっているのが特徴です。
実はこのカブ、見た目が鮮やかなだけでなく、紫外線にも嬉しい『アントシアニン』が含まれているんです。サラダや漬物など生食用に開発された、味も甘くておいしいカブなのでチェックしておきましょう!
■生食用に開発!紫外線にも嬉しいアントシアニン含有
2006年に種苗会社最大手の株式会社サカタのタネが発表したカブで通常のカブより甘みが強く、サラダやお漬物向き。美しいピンクのグラデーションが特徴で冬のうっかり紫外線に嬉しい『アントシアニン』が含まれています。通常のカブと同じく食べ過ぎた胃に優しい『アミラーゼ』も入っています。
■お漬物にすると美肌成分UP!
お漬物はぬか床に限らず、塩分を使うので、一定時間密封された空間で野菜を漬け込むと野菜の細胞が死滅して細胞液が流出します。その後、野菜に含まれる他の栄養素と共に微生物が繁殖して菌になります。これが乳酸菌の誕生です。
また、ぬか漬けに限ってはビタミンB1も発生し、半日漬けただけで、生の状態の2倍になるといわれています。酸味が強くなった時はビタミンB2が増えた証だとも!
『あやめ雪かぶ』をお漬物にすると、ピンクの色素が全体に浸透し、抗酸化力も高まるそうです! ニキビ予防や皮膚の粘膜も丈夫になりますね。
■簡単!ジップロックを使って自宅でキレイ色保存食3つ
・塩漬け/ビネガー漬け(各1株/2人分)
あやめ雪かぶの根と葉を切り離し、根の部分は縦半分にカットしてから5cmmの厚さにスライスし、葉の部分は5cm間隔でカット。ジップロックに入れて、塩小さじ1/2程度を入れ、(ビネガー漬け:お酢大さじ1.5、きび砂糖(てんさい糖)大さじ1/2、塩ひとつまみ)冷蔵庫でそのまま3時間以上寝かせる。2~3日持ちます。
・ぬか漬け(1株/2人分)
ジップロックに市販の「ぬか漬けの素」100gと水100cc、塩大さじ3を入れてよく混ぜ合わせる。あやめ雪かぶを根の部分は縦半分に、葉の部分は2等分にしてそのままぬかに漬け込み3日間おく。なるべく毎日ジップロックをあけてぬかを混ぜてあげましょう。(その後のぬかは使えるので違う野菜を漬けて楽しめます)。
11月の終わりから3月のはじめぐらいまで、一般のスーパーでも300円前後で手に入るので菌活や美腸のためにも『あやめ雪かぶ』の保存食を常備しておきましょう!
(丸田みわ子)
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【参考】
※ 橋本紀代子著(2013)「野菜の力」本の泉社